いつもの手段(実家が映画館を営んでいて~略)により、漸くメメントを観た。トリニティーが出てたよ(他は知らない人だらけだったが)。
何も知らない愚者の為に軽く説明してやると、或る事件の後遺症で、ついさっきの記憶が飛びまくるようになっちゃった漢が、体中にメモ代わりの刺青を彫ったり、起きた事や会った人の顔を忘れないようにポラロイドカメラを携帯したりして、あちらこちらへ闇雲に動き回り事件を起こす、というお話。うむ、非常につまらなそうな映画だ(俺の説明は正鵠を射ており、完璧そのものなので悪しからず)。
しかし感想を語るとなると否が応にもネタバレ確定となるため、肝心の部分は追記として書くことにしてみるよ。ははは、これもマナーですから。所謂ネットマナーですよ。決して、ネタバレうぜえとかってごちゃごちゃと騒ぐクズが怖いからじゃないですよ?
要するにこれ、事件を不連続的に逆回ししているだけのことなのですよね。不連続的っていうのは、レナードの記憶障害によるもので、彼は 10 分だか 15 分くらいしか記憶しておくことができず、その間を一塊として、エンディングからプロローグまで逆に並べている、ということ。ミステリの叙述トリックなんかで善く使われる手法ですな。映画でこういうことやるのは新しいのかしら。
さて肝心の部分をバラしてしまったからと云って、この映画の本当のところは別にあったりするので安心なのです。そういう意味では、くらえ、この一発ネタでおまいらと勝負だ! という糞物語にならずに善かったという気がする。どちらにせよ愉快な話ではないけど。