ファウスト 2004 MAR Vol.2 を立ち読みした。買ってもいねえのに文句云うなよ! 何様ですか一体、などという富豪の戯言は私の耳には届かない。もし仮に俺様の年収が 50 億円くらいあったとしても、このようなふざけた本は間違っても買わないであろう。内容が問題なのではないし、キモヲタ臭がプンプンするこの表紙が悪いわけでもない。そう、目次がないのである。ついでにページ数の表記もない。いやまあ、両者は持ちつ持たれつ、D○KoMo とクローン携帯業者のような関係であるのだから、片方だけ存在していてもあまり意味がないのだけど。

明確な目次はないくせに、誰々の次は誰でその次は、のように、作品の順番は普通に書いてある。馬鹿か。俺は只、舞城王太郎が翻訳したという話を聞き、試しにそれを眺めてやろうかという目的でこうしてこのゴミを手に取ってやっているというのに、何が悲しくてこのように汚物入れから使用済みナプキンを探し出すような真似をしなければならぬのか。

表紙からパラパラとめくり、現在開いているページの作者名を暗記し、偽目次に戻り、ふむ舞城はこの次の次の次かと再び先刻のページに戻り、更にパラパラ、再び偽目次、あれれ行き過ぎたもうちょっと前だったよ、ははははははははは、厄介だなあこいつめー、などと朗らかに笑えるような奴は、きっと脳軟化が致命的に進行しているに違いなく、しっかし何処のきちがいがこんな本を買うのかしら、見かけたら指をさしてゲラゲラ笑ってやりたいものだよ、などと本棚の前で呟いていたら、なんか真っ黒な長髪で銀縁眼鏡な性別不明の人物が何故か二冊も買っていきました。もうやだ。