ダンテ・アリギエリは十八歳でベアトリーチェに恋をして、その思いを三十年書き続けてこの壮大な詩編に仕立て上げた。これが情熱でなくして何であろう? 俺が平均年齢十二歳程度のハンソンを信用するのもダンテを信用するのと同じ理由からだ。十代の青くさい奴らの言葉や気持ちにも長い時間を生きるのに十分なリアリティが存在しうるのだ。

まあ批評とか何とか云って無責任な言葉を糞みたいに垂れ流している連中は、そもそも商業的な発表活動をするということすら出来ないわけでして、その何の役にも立たない悪口は自分自身に向けられて然るべきではないのかと思うわけなのですよ。ゴミだのつまんねーだの糞だのはアンタのことじゃないんかと。

などと云うと世間に奇異の目で見られてしまうので、弱気な僕は貝のように口を噤むのです。それでは、おやすみなさい。